■肝臓癌を摘出したシーズー

他院にて肝臓癌と診断。経過観察していたが、癌が大きくなり出血し、貧血を呈したため来院。

青矢印が肝臓癌です 。
肝臓は血液が豊富な臓器のため肝臓癌からは大量出血していましたが、血管を丁寧に結紮し止血を行い無事摘出しました。
術後は貧血も改善し、再発もなく元気になりました。

■肺癌を摘出したウエスティー

他院にて肺炎と診断され、咳止めの薬を飲んでいたが咳が治らず苦しそうにするため来院。レントゲンで肺癌と診断。

青矢印が肺癌です。
手術にて血管、気管の一部を結紮し肺葉切除を行いました。
手術後は咳もなくなり呼吸も改善しました。

■腎臓癌を摘出したダックスフンド

他院にて腎不全と診断を受け点滴をしていたが改善せず、日に日に悪化し元気食欲低下したため来院。
レントゲン 超音波検査で腎臓がんと診断。
右側の腎臓癌による腎機能低下のため手術による摘出を行いました。

腎臓癌は腹大動脈に接していましたが丁寧に剥離し無事摘出しました。
術後は腎臓の数値も下がり点滴の必要も無くなりました。

■甲状腺癌を摘出したダックスフンド

咳をして、食事をするとむせるため来院。
触診、レントゲン検査、超音波検査で甲状腺癌と診断。

矢印が甲状腺癌です。気管を圧迫するように存在しています。
甲状腺癌は気管、血管、神経、周囲に存在したため丁寧に剥離結紮し、無事摘出しました。
術後は食事をしてもむせることは無くなりました。

■胃癌を摘出したスコティッシュホールド

1年以上前から毎日のように吐き、他院にて吐き気止めを飲んでも治らず来院。
レントゲン検査、超音波検査で胃癌と診断。

内視鏡写真です。
胃の中が凹凸になり腫れているのが確認できます。

開腹時の写真です。矢印が胃癌です。
胃を一部切除し、胃癌を摘出しました。
術後は吐き気も無くなりごはんを食べれるようになりました。

■咽喉頭癌を切除したパピヨン

他院にて呼吸困難が改善せず食欲廃絶のため来院。

麻酔下にて口腔内を調べたところ、咽頭部(気管の入り口)に腫瘍が存在し、気道を塞いでいるのが確認できます。
矢印が腫瘍です。
気道の確保が困難なため迅速に止血処置を行いながら腫瘍を摘出しました。

切除後の画像です。
腫瘍は無事摘出でき呼吸は改善し、ご飯も食べれるようになりました。

■脾臓の腫瘍が破裂し腹腔内出血で貧血を呈していたが緊急手術を行い腫瘍を摘出した症例

20kg のMIX 犬で、突然元気がなくなり苦しそうということで来院されました。

超音波所見

画面に見える白と黒の物体が癌です。青色と赤色に見えるのは癌の血管です。
癌が破けて出血していたため緊急手術を行いました。

術中所見

摘出した癌

脾臓にできた癌が20cm を超える大きさで破けて出血していたため腹腔内は出血がひどかったですが、適切な止血処理をし、無事摘出しました。
術後の経過も良好で元気にごはんも食べれるようになり退院しました。

■巨大な肛門嚢アポクリン腺癌を切除し排便が改善した症例

肛門嚢アポクリン腺癌が大きくなった子です。排便障害と癌からの出血がひどく他院で手術不可能と言われていましたが、無事癌を摘出し経過は良好です。

手術前

手術後

■がん・腫瘍科について

昨今では食事管理、適切な治療により平均寿命が延びたため、がんの発生も多くなっています。しかしながら、獣医療の発展に伴い様々な方面からがんにアタックができ、治療の幅も広がっています。それと同時に、正確な診断・治療が特に求められる分野でありますので、当院では、大学病院腫瘍科での実績を生かして腫瘍の診断を行い、飼い主様に治療法の選択肢を提示させて頂きます。そしてその子にとってベストな治療法を一緒に考え、治療にあたっております。
検査:触診、超音波検査、血液検査、レントゲン検査、細胞診、病理検査
治療:内科療法、外科療法、抗がん剤、対症療法、放射線療法
突然大事な子ががん宣告をされるのはとてもつらいことですが、現医療では様々な治療が可能ですので、完治することもあります。また、がん経過での疼痛緩和や苦しみの緩和などもその子にとってとても大事なものとなってきます。少しでもその子にとってよい生活を送れる治療ができるようにしています。
がん治療には早期発見が重要です。体調不良はもちろん、体にしこりや何か触れるようなものを発見したらすぐに受診して下さい。