■膝蓋骨脱臼整復を行ったチワワ

落下により右前足(橈尺骨)骨折をしたため来院。
膝蓋骨内方脱臼により膝に痛みを生じ、うまく歩けないため膝蓋骨脱臼整復、造溝手術を行いました。
膝蓋骨内方脱臼を繰り返したことにより、骨が削れている箇所です(矢印)
色が薄くなっているのが確認できます。

ひざを曲げて正面から見た図です。(下図)
膝が曲げ伸ばしする際に膝蓋骨(膝の皿)がはまる溝が浅いために脱臼を繰り返すため、
膝蓋骨が外れないように溝を深くする手術(造溝手術)を行いました。
造溝手術により溝が深くなったのが確認できます。(矢印)

手術後は膝蓋骨が脱臼することなく歩行も改善し、痛がることも無くなりました。

■骨折

トイ犬種(トイ・プードル、パピヨン、チワワ)など骨格の細い犬種の子が落下の際に前肢(橈骨・尺骨)を骨折する例が多くみられます。
骨折の整復には、骨折部位や折れ方により適切な固定方法を選択します。骨が治癒するまでには平均で2~3ヶ月かかりますので、この間は折れた骨が動かないように固定を行います。

症例1
橈骨骨折をプレートにて固定したチワワ
イスから落下したため来院。
前足(橈骨)骨折は体重がかかるためプレートにて固定を行い無事歩行可能になりました。

落下にて前足を骨折

骨折部位をプレートにて固定

症例2
ピンにて脛骨骨折の整復を行ったMIX猫
交通事故にて来院。後ろ足(脛骨)を骨折していたため髄内にピンを挿入することで整復を行い無事歩行可能になりました。

交通事故で後ろ足を骨折

骨折部位をピンにて固定

症例3
ピンにて中足骨骨折の整復を行ったMIX猫
交通事故にて来院。後ろ足の甲(中足骨)を骨折していたため髄内にピンを挿入することで整復を行い無事歩行可能になりました。
手術前レントゲン:3か所骨折しているためピンによる固定が必要です。

術中所見
骨折部位の髄内にピンを挿入しています。
猫の骨はとても細くピンの挿入をより慎重に行います。

3本骨折しているため3本ピンを挿入して無事整復終了です。

術後レントゲン

■橈尺骨骨折整復をしたポメラニアン

痛みで足がつけない為、手術により骨折部にプレートを固定し整復しました。
手術後は痛みも無くなり歩行可能になりました。

■レッグペルテス(大腿骨頭壊死症)にて大腿骨頭切除を行ったトイプードル

右後足の跛行し、他院にて痛み止めの処方を受けていたが改善がなく、疼痛により足がつけない状態で来院。
触診とレントゲン検査でレッグペルテス(大腿骨頭壊死症)と診断。
内科治療での改善が困難と判断し、大腿骨頭を切除する手術を行いました。
右股関節の付け根にある大腿骨頭が変形しているのが確認できます。(矢印)

手術中の写真です。
変形している骨頭が確認できます。

ドリルで骨を削って、骨頭を切り落としているところです。

切除した骨頭です。通常の骨頭と異なり骨が壊死しているため変形、凸凹しているのが確認できます。

手術後のレントゲンです。

骨頭を切除することで偽関節(筋肉や繊維などが股関節の代わりに機能)が形成され、歩行が可能になります。 術後は痛みも無くなり走れるようになりました。